歯周病(歯槽膿漏)を主訴として来院される患者さんのほとんどはかなり病気が進行しています。
歯周病(歯槽膿漏)は歯周組織歯牙、歯肉、歯槽骨を含む組織が複合的に破壊されている状態です。
〈図1〉は歯髄炎、歯周病の状態を表しています。〈図2〉と〈写真1〉は、重度の歯周病の状態です。歯が動くほど骨と歯肉が侵されています。
症状としては、大量の歯石と出血、口臭、歯が顎の骨から浮遊している状態です。
〈図1〉
〈図2〉
〈写真1〉
当院では,歯周病が進行しそうな患者さんには、本人が自覚していない場合でも,あらかじめ歯周病についてご説明するよう心掛けております。
歯周病は予防が第一。私たちの言葉にぜひ耳を傾けて下さい。
歯周病は細菌性の疾患です。細菌が産生する毒素は激しい口臭を発生するばかりでなく重篤な肺炎の原因とされています。
歯周病治療および長期的な管理には、現状の把握が必要不可欠です。針のような器具で歯槽膿漏の進行具合を計ります。
歯肉が発赤。歯垢・歯石が認められる。
完治
歯肉の腫脹と出血歯石の沈着、口臭
完治。出血が止まる。張りのある歯肉
(若干の歯肉の退縮)
激しい口臭、歯牙の動揺、歯肉からの排膿
完治。固定を必要とする場合がある。
歯がしみる
(歯肉の対縮)
出血と排膿、歯牙の動揺、歯肉の腫脹と退縮
完治。極度の歯肉退縮